Goalie

 アイスホッケー、ホッケー、ハンドボール、サッカーなどのスポーツにおいてゴールキーパーは特殊なポジションであり他のフィールドプレーヤーとは異なる能力が要求される。これは、ラクロスのゴールキーパーすなわち「ゴーリー」でも同様であり、習熟に時間のかかるポジションでもある。しかし、このゴーリーというポジションはラクロスの中でも最もエキサイティングで魅力的なポジションである。


 ゴーリーの役割の中でもシュートを止めることは最も重要なことであるが、それ以外にも重要な役割がある。自陣でのディフェンス局面では、ミッドフィルダーとディフェンダーをコントロールしディフェンスの組織化を図らなければならない。また、ディフェンスからオフェンスへのトランジッション局面においては、攻撃の起点となることが多く、ファーストブレイクを作り出す上で重要な役割を担っている。これらは個人のポテンシャルやチームのコンセプトによって違うが、ラクロスをよりエキサイティングなスポーツへと導くのは、ゴーリーというポジションの可能性だ。ゴーリーは最も潜在的な可能性を秘めたポジションである。また、今後さらにスピード化されていくであろう現代ラクロスにおいては、フィールドプレーヤーとしてのオフェンス能力も必要になると予想される。ゴーリーは有利な条件でオフェンスを展開する為のキープレーヤーである。

 

ゴーリーの役割

■オフェンス局面(敵陣)
○トランジッション、ディフェンスへの準備
○サポート

■トランジッション局面
○オフェンスへの切り替え
○ディフェンスの切り替え

■ディフェンス局面(自陣)
○ボールを奪う
○相手チームの得点チャンスを減らす
○相手チームに得点させない

 

 

ゴーリーに必要な各要素

技術的要素 戦術的要素
 ■ディフェンス
 ○準備の局面
  -基本姿勢
  -移動
  -方向転換
 ○シュートの局面
  -リアクション
  -ステップ
  -セービング
 ○ルーズボールの局面
  -スクーピング

 ■オフェンス
  -スティックハンドリング
  -スロー
  -キャッチ
  -ドライブ
  -ペネトレイト
  -シュート


 etc
 ■ディフェンス
 -ポジショニング
 -コーリング
 -ディフェンスの組織化
 -コミュニケーション
 -レンジ別シュートの対応
 -インターセプト
 -1対1
 -マン・ツウ・マンディフェンス
 -ゾーン・ディフェンス
 -アウトナンバー
 -プレスディフェンス
 -マンダウンディフェンス
 -シチュエーションディフェンス

 ■オフェンス
 -1対1
 -アウトナンバー

 etc


体力的要素 心理的要素

 -柔軟性
 -筋力
 -パワー
 -持久力
 -クィックネス
 -アジリティー
 -スピード
 -コーディネーション
 -ビジョン


 etc

 ■心理的スキル
 -リラクゼーション
 -サイキングアップ
 -ビジュアライゼーション
 -コンセントレーション

 etc